ウェブサイトをローカライズすべき5つの理由

最新の小物の購入からお気に入りの調味料の検索に至るまで、デジタルの世界において、自分の母国語で一番好きなブランドを見つけることが当然のことと期待されています。 多忙な毎日の中、購入に関して迅速で簡便な方策が望まれていますが、いまだにそれができないウェブサイトがあり、大きなストレスとなる場合があります。 ウェブサイトのローカライゼーションは、顧客体験を少しでも簡単に商品やサービスに近付けて販売に繋げるための翻訳ソリューションです。

ウェブサイトのローカライゼーションとは?

 

ウェブサイトのローカライゼーションは、ウェブサイトを特定の言語や文化的嗜好に適応させるプロセスです。 これは文脈、画像、体裁や言葉遣いを翻訳対象とする商圏の文化や言語に対応させることが含まれるため、コンテンツの単なる翻訳にとどまらないものです。

 

ウェブサイトのローカライゼーションによりビジネスに大きな変化をもたらすことができますが、以下がその5つの主たる理由です。

  1. ウェブサイトのローカライゼーションは、ウェブサイトがこれまで以上に活用され、商圏の地理的拡大が実現されることによりビジネスの売上に極めてポジティブな影響をもたらすことができます。 ウェブサイトのローカライゼーションにより、商品とサービスはもっと多くの視聴者をターゲットとして世界中でアクセス可能となります。

 

世界の消費者の72.4%は自らの言語で商品情報が提供されていれば商品を購入する可能性が高くなるということを示す調査があります[1]。 この高い数値は、自らの言語で情報が利用できアクセスできることが商品やサービスの価格以上に重要であることにネット購入者全体の半数以上が同意しているとする調査結果によって補強されています。 このことは、顧客の観点からどの要素が重要であるのかを示し、またアクセス性の優れたウェブサイトがどれだけ売上に実際に影響を与えるのかを実態を教えてくれるものです。 消費者や顧客のニーズを常に注視することが重要であり、消費者やネット購入者の声に積極的に耳を傾けることがビジネスにとって有益な姿勢となりえます。

 

欧州における調査では、欧州人の42%は自らの言語による説明がない場合には商品を購入しないということが示されています。[2] ここでも、ローカライゼーションがなければ商圏を失い競合他社が購入先として人気を得てしまうおそれが大きいことが示されています。

 

  1. ウェブサイトのローカライゼーションにより利用者の体験を向上させ、これにより顧客のニーズをうまく取り込み、そして価値を高めることができます。 コミュニケーションと言語の壁を取り払うことで、一段と親近感のある体験を生み出すことになるのです。 混乱原因となる要素やコンテンツを自ら翻訳することを迫られる 利用者の手間を軽減しながら、潜在顧客がアクセス性の優れたウェブサイトを持つ他のブランドへ流れていってしまうことを食い止めることができます。

 

ポイント1の統計が示すように、顧客に安心感を持たせることでブランドに対するロイヤルティー向上は確実なものとなります。 提供される体験が個別なものであり、気配りされ使いやすいということを知って顧客は安心感を抱きます。

 

それは、ある言語を単に別の言語に翻訳するだけにとどまるものではないことに留意しておくことも重要です。 顧客との間に適切なつながりを持つことは、これよりもはるかにレベルの高いものであり、会話と文化のニュアンスに対する理解を示すためにメッセージを調整することが重要です。 一定のフレーズには他の言語に直訳できないものがあります。それゆえ、特定のターゲット市場に対しブランドのストーリーを直結する形で生きたものとすることを支援することのできる語学専門家(リンク)を見つけることが重要です。

 

  1. 一括式の機械翻訳が常に100%ローカライゼーションに対応しているわけではありません。

アクセス性の優れたウェブサイトを作成する際、翻訳とローカライゼーションの違いを理解しておくことが重要となります。 翻訳とはウェブのコンテンツのある言語を別の言語へ転換する作業にすぎません。 ローカライゼーションは言語のみにとどまらずアクセス性の側面をもっと深く追求します。 これはユーザーに沿う文化的嗜好、異なる文脈およびレイアウトを考慮するものです。 これには文章以上のものが関係してきます。例えば写実性、人や物の本性、社会規範そして価値感などが考慮されます。

 

機械翻訳は、大量の翻訳に有効な場合があります。しかしながら文脈、文法や言葉遣いの点で間違いがないように文意のニュアンスを反映させるための翻訳後編集作業が必要となります。 正しくない場合には、顧客のウェブサイトでの体験に悪影響を与え、結びつきを弱めてしまいます。 またブランド体験が貧弱なものに終わる可能性もあります。

 

これでは見込み客が自分で翻訳しなければなりません。 こうした状況では、意図したものとはまったく異なるメッセージが受容されるおそれがあり、念入りに仕立てたマーケティング・メッセージが失われる可能性があるのです。 それは商品説明から価格に至るまで顧客が商品やサービスを購入する行動に影響を及ぼすものである可能性があります。

 

  1. ウェブサイトのローカライゼーションを導入すればブランド認知度を向上させ、競合他社と差別化することができます。 ウェブサイトが対象とする国が増えれば増えるほど、検索エンジン最適化(SEO)のリーチ率が上昇してゆきます。 SEO対策はウェブサイト管理における重要な要素の一つであり、ローカライゼーションはその一つの軸となります。 例えば、消費者の60%は特定のウェブサイトへ向かう前に検索エンジンで検索を行うという調査があります[3]。 それゆえ、自分のビジネスが検索エンジンの結果において関連性が高い位置にあることが非常に重要なことなのです。

 

ローカライゼーションにより、ウェブサイトの関連性をターゲットとするそれぞれの国の複数の検索エンジンに広げていくことが可能です。 すべての コンテンツが普遍的に通用するわけではありません。ある検索エンジンにおいて関連性が高くても別のエンジンにはそれが当てはまらないことがあります。

 

  1. 英語はもはや一番普及している世界共通語とは言えなくなっています。 競争の激しい商圏においてデジタルの透明度が高まる中、基軸となるデジタル・ユーザーをモニタリングすることが重要となってゆきます。

 

すべてのインターネット利用者のわずか4分の1程度が英語を使用しているという驚くべき調査結果は、ローカライズの必要性を強く示すものです。[4] 世界で現在もっとも普及している言語は中国語(標準語)であり、スペイン語、英語、アラビア語そしてヒンディー語/ウルドゥー語がこれに続きます。

 

商品やサービスに関する情報にアクセスしているのが誰なのか、そしてその商圏において信頼獲得のために必要となる言語や風習は何なのかを知ることで、ポイント1で言及したようにビジネスの売上を大きく押し上げることができます。

 

弊社は、グローバルな視聴者につながることに取り組んでおり、またウェブサイトのローカライゼーションをこうした国際的な壁を取り払う上での重要な手段として認識しています。 ウェブサイトは人々がブランドを発見して詳細を知る最初の糸口となることが多々あります – 調査からは81%の人が購入前にオンラインで商品やサービスを確認していることが判明しておりそれは今日のデジタル時代におけるネット・ショッピングの重要性を如実に物語っています[5]。 すべてのクライアントが帰属する国を深く理解し、そのニーズを取り込むに足るだけそのビジネスを尊重していることを示すことが必須となります。

 

弊社のローカライゼーション・サービスの詳細については、弊社のローカライゼーション関連ページをご確認ください(リンク)https://en-gb.thebigword.com/translation-localisation/website-localisation/

 

 

エミリー・ベル

 

コミュニケーション・エグゼクティブ

 

[1] https://hbr.org/2012/08/speak-to-global-customers-in-t

[2] https://hbr.org/2012/08/speak-to-global-customers-in-t

[3] https://www.adweek.com/digital/81-shoppers-conduct-online-research-making-purchase-infographic/

[4] https://internetworldstats.com/stats7.htm

[5] https://thornleyfallis.com/81-of-shoppers-research-online-before-buying/

 

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